

量子時代へ向けての覚え書き
ウォーキングデッドのチャンネルと、上空ミサイル映像と、どのくらいの差をもって眺めることができるだろう。 世界の根源らしきものから始まり、無限ともいえる試みの果て、ついに生命はその根源、量子的なものを見つめるに至る今日この頃。ミサイルに怯えるごとくにそれを目前に立ちすくみつつ...


憧憬と兆しのあいだ
脊振の山 呼ぶ 春雨落とす明るい曇りに新緑の映え 終わり告げた旅 またはじめるように 呼んでいる 虚へおちゆく時代を 反映されたそのもとを たどるように 見続けるように 目の前に ひっそりと 隠されていた路あらわれる しっとり滴る 芽吹いたもみじや散る桜の木々の 間...


女のちから、男の夜明け
ここ30~40年続いた女性復権への時代を越え、新しい男性時代への兆しみえる今日この頃。 先長くなろうとも、女として楽しみ。その到達には女の真の底力にかかっている。 「女が安心して、男を解放できるちから」とでも言おうか。 これは新しい女のパワー。信頼というちから。...


名もなき君の旅
世界のさまざまな要素は波と粒子の真逆の二面性を重ねもつ。 音も ひかりも 時間も それを包括する あなた という存在も おそらく 愛というエネルギーも。 粒子としての あなたがもつ 粒子の形状の愛は 惹かれあうちからがあり (生きようとする)...
smile japan
学生たちの、その笑顔の明るさに驚かされることがときどきある。 それは若いからだと思っていた。しかし‘ 圧倒されるほどの明るさ ’を持つ若者の遭遇率が高いところがある。日本だ。 たくさんのスマイル。 しかしうらはらに10~20代の自殺率は90年代以降上昇しつづけ、ほとんど世界...


Musulim 考
ある者が生を受け、ある共通思念をもつ共同体のうちになげこまれて過ごす。ある日その者をまったく何も知らない誰かがふと彼と出会ったとき、その背景の全体像を自らとの違いとして言葉を越えてなんとなく嗅ぎとることがある。 道すがらわたしに縁のあったイスラム教を背景にもつ男性たちに初め...


都市に恋して
衛星にてコンマ一秒まで時間が精密に管理されるようになっても、都市はそれひとつで独自の時を呼吸している。それはそこに住むひとびとにより成り、同時にひとびとに再び影響をあたえる。 都市の時間とはつまり、ひとの人生観に対するようなものかもしれない。 都市の生。...


愛すべき天と地のコントラスト・ 上海市
青春するまち 上空から、青々こんもりした静かな九州の島々が過ぎると徐々に情景は一転し、たった一片の自然の許されなかった人間大陸・上海市に入ってゆく。 街とひとが放つ熱と喧噪のなかへ、降りる。 天を指す青く真新しいビルはかなた、砂埃と古い油染みだらけの界隈を行く労働者はその熱...


Inter-Conscious-Net
つい先日、第二次大戦下シナ戦線の大冒険を、青春を振り返るかのごとく目を輝かせて語る99歳のおじいちゃんの話を聞きながら、もう二度と、そのロマンを純粋に味わえる世代は生まれないのだろうなあ・・・などと改めて感じていた。 10年ほど前、凍てつくスコットランドはファイフ地方。クリ...