smile japan
- Miyuki Kubara
- 2016年9月30日
- 読了時間: 1分
学生たちの、その笑顔の明るさに驚かされることがときどきある。
それは若いからだと思っていた。しかし‘ 圧倒されるほどの明るさ ’を持つ若者の遭遇率が高いところがある。日本だ。
たくさんのスマイル。
しかしうらはらに10~20代の自殺率は90年代以降上昇しつづけ、ほとんど世界のワースト1位と言う。報道は絶望の国とうたう。
彼らになぜ圧倒されるのか、彼らの内に抱くものを、みたからだ。
彼らのその感性にとる、漠然とした虚無。世の闇。自らの魂の包容力を試すがごとく、それをまるごと抱こうとしている。無意識に。
そのぎりぎりのところを生きる。虚に呑まれ脱落しゆくものたちを横目に見て、内に、自らと決着しつづけている。
古き、弱いものたち。自らが小さく、無力な存在でない証に、強靭なちからで砂の城を築きあげた。
脆く淡い夢の都市に、膠着した重い虚無が空を覆った。
新しき、強いものたち。その表に出さない繊細な感性で、それと融合しようとしている。新しく、生みなおすために。
今を生きるものたちの、その危うい試みに、心底恐れ入る。
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